活断層の地下周辺



活断層は、地表に顔を出した断層面の一部を直線的形状(リニアメント)としてみせてくれます。
この断層面の地下の状態はトレンチ調査等の特別な調査をしない限り、私たちに姿をみせてはくれません。
地震の震源断層パラメータ(震源位置、走向・傾き・すべり角など)は、個別の地震で生成される地下の断層面をイメージ化させてくれます。
そこで活断層の周辺で発生した地震の震源断層データを使って、 活断層がある地下周辺ではどのような条件の震源断層が発生しているのか、 また、特定条件の震源断層情報をもつ地震群に注目したとき、 震源断層面の「連なり」(震源断層面群)がどのような姿をみせてくれるのか、調べてみました。

 活断層と震源断層群
 1)  熊本 布田川・日奈久活断層   2016年熊本地震 (M7.3)

 2)  岩手 北上西活断層   2008年岩手・宮城内陸地震 (M7.2)

 3)  能登半島 門前沖活断層   2007年能登半島地震 (M6.9)

 4)  鳥取 地震帯
    1943年鳥取地震(M7.2)、2000年鳥取県西部地震(M7.3)、2016年鳥取県中部地震(M6.6)

 5)  いわき 井戸沢・湯ノ岳活断層   2011年4月11日福島県浜通り地震(M7.0)

 6)  北アルプス 穂高周辺の地下 -- 震源断層の連なりがつくるリニアメント --
    1998年-2017年の地震データから

 震源断層群から断層面を探る
 実験1)  宮崎県沖 震源断層データからみる日向灘周辺の地下   2014年08月29日 M6.0

 実験2)  千葉県沖 震源断層データからみる千葉県東方沖周辺の地下
      2011年03月16日 M6.1、 2012年03月14日 M6.1

 実験3)  福島県沖 震源断層データからみる福島沖周辺の地下   2016年11月22日 M7.4

 実験4)  宮城県沖 震源断層データからみる宮城沖周辺の地下
      2011年3月11日 M9.0、2011年3月9日 M7.3、2005年8月16日 M7.2

 実験5)  房総沖 震源断層データからみる房総沖三重会合点周辺の地下
      2004年5月30日 M6.7、2005年1月19日 M6.8、2016年9月23日 M6.7

 撓曲地形から断層面を探る
 1)  撓曲地形の周辺地下 佐渡海盆東縁断層   2007年07月16日 M6.8 中越沖地震

 2)  撓曲地形の周辺地下 遠州灘撓曲帯

 海域の断層面を探る
 1)  2011年東北地方太平洋沖地震の断層面を探る
 2)  2011年東北地方太平洋沖地震の断層面を探る 第2版
      2011年03月11日 M9.0 2011年東北地方太平洋沖地震



2020年03月10日現在
[使用した主なデータ]
・活断層のデータは、産業技術総合研究所(産総研)の「活断層データベース」
・震源断層のデータは、防災科学技術研究所(防災科研)の「F-net 地震のメカニズム情報」
・震源のデータは、防災科研の「Hi-net 高感度地震観測網」の震源情報 にある「気象庁 一元化震源リスト」
・GPS変位データは、国土地理院の電子基準点データ提供サービスにある「日々の座標値」
等を使用しています。


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