震源断層パラメータによる断層の探索(2) |
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震源断層パラメータの類似スペックデータを抽出し、類似スペックデータの分布の連続性に注意して断層領域を探っていきます。 当初は大地震のスペックから類似するデータを抽出するアプローチをとりましたが、 ここでは、周囲に類似スペックデータを多くもつスペックから大地震との関係を探りながら 震源断層領域を求めてみます。 | |
[2024年08月05日現在] |
・震源断層群とは? 類似スペックのデータ群(再掲) ・震源断層領域への第2のアプローチ | |
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北海道太平洋側の震源断層領域 ・十勝沖 ・釧路沖 ・根室沖 ・青森東方沖 ・青森沖 ・浦河沖 ・日高地方 |
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東北太平洋側の震源断層領域 ・青森沖 ・岩手沖 ・宮城沖 ・福島沖 |
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関東日本海溝側の震源断層領域 ・茨城沖 ・千葉・房総沖 |
[使用した主なデータ] ・震源断層パラメータのデータは、 防災科学技術研究所(防災科研)の「F-net 地震のメカニズム情報」 を使用。1997年以前の震源断層パラメータについては、 「日本の地震断層パラメータ・ハンドブック」(佐藤良輔編著、鹿島出版会) ※震源断層面が複数モデルのときは、震源を含む面のスペックを使用しました。 「リアルタイム地震学」(菊地正幸著、東京大学出版会) 等、掲載のデータを使用しています。 ・震源のデータは、防災科研の「Hi-net 高感度地震観測網」の震源情報 にある「気象庁 一元化震源リスト」 ・海底面の深さラインは、日本海洋データセンターが公開している「500mメッシュ水深データ」。 ・太平洋プレート、フィリピン海プレートの沈み込みラインは、 Fuyuki Hirose's HP で公開されているデータを使用。 太平洋プレートのデータ:Kita et al. (2010, EPSL)およびNakajima and Hasegawa (2006, GRL)、 Nakajima and Hasegawa (2006, GRL)、弘瀬・他 (2008, 地震)、Nakajima et al. (2009, JGR) フィリピン海プレートのデータ:Baba et al. (2002, PEPI)、 Nakajima and Hasegawa (2007, JGR)、 Hirose et al. (2008, JGR)、Nakajima et al. (2009, JGR)、弘瀬・他 (2008, 地震)、弘瀬・他 (2007, 地震) ・活断層のデータは、産業技術総合研究所(産総研)の「活断層データベース」 「活断層詳細デジタルマップ」(中田高・今泉俊文編、東京大学出版会) 「日本の活断層図」(活断層研究会編、東京大学出版会) ・GPS変位データは、国土地理院の電子基準点データ提供サービスにある「日々の座標値」 等を使用しています。 |