根室沖の震源断層領域

根室沖の震源断層領域

防災科研の初動解データ等を使用して、Mainデータ群の類似スペックデータを抽出。その分布から震源断層領域を求めてみました（表１、図１）。
[Mainデータ群] Main基本データと直接連結するデータの中から位置を考慮して選択
　・2004年12月06日 M6.9　深さ：44km　走向:222°傾き:26°すべり角:90° ※Main基本データ
　・1973年06月17日 M7.4　深さ：36km　走向:230°傾き:27°すべり角:111°
　・2005年01月18日 M6.4　深さ：50km　走向:229°傾き:27°すべり角:107°

表１　震源断層領域19187
断層型	中心(緯度、経度、深さ)	長さ	幅	高さ	走向	傾き	Memo
逆断層	42.7161°, 145.2194°, 43km	145km	55km	10km	222°	26°	高さは固定 bs19187

図１　震源断層領域19187

[類似スペックデータの分布]
図２にみるように、Mainデータ群の類似スペックデータは、根室沖から釧路沖にかけてデータがが連続的に分布しています

図２　類似スペックデータの分布

[震源断層領域と大地震]
根室沖では、千島海溝から太平洋プレートが沈み込んでいて、M7クラスの地震が発生しています。
領域内で繰り返し発生しているところがあります。
　・1961年08月12日 M7.2（表２のNo.3）　・2004年11月29日 M7.1（表２のNo.10）
領域の外部でもM7クラスが発生しています。
　・1894年03月22日 M7.9（表２のNo.1）　・1993年01月15日 M7.5（表２のNo.7）

図３　領域19187と大地震

赤色：領域の内部で連結する　緑色：領域の周辺で連結する水色：領域の延長で連結する　青色：連結しない　灰色：連結不明

表２　主なデータ
No	年月日	Mag	走向、傾き、すべり角	領域との位置関係	備考
1	1894/03/22	M7.9	-- -- --	領域の外部連結不明	根室沖 rec190
2	1956/04/23	M6.4	-- -- --	領域の周辺連結不明	十勝沖rec18822
3	1961/08/12	M7.2	235° 24° 113°	領域の周辺連結OK	釧路沖 bs04668
4	1961/11/15	M6.9	-- -- --	領域の内部連結不明	釧路沖 rec21185
5	1962/04/23	M7.1	-- -- --	領域の外部連結不明	十勝沖 rec21461
6	1973/06/17	M7.4	230° 27° 111°	領域の周辺連結OK	1973年根室半島沖地震 bs06339
7	1993/01/15	M7.5	172° 21° 8°	領域の外部連結NG	釧路沖 bs08994
8	2003/09/29	M6.5	239° 23° 116°	領域の周辺連結OK	十勝沖 bs17005
9	2003/10/08	M6.4	242° 28° 123°	領域の周辺連結OK	十勝沖 bs17097
10	2004/11/29	M7.1	211° 24° 81°	領域の内部連結OK	釧路沖 bs19145
11	2004/12/06	M6.9	222° 26° 90°	領域の内部連結OK	根室半島沖 bs19187
12	2005/01/18	M6.4	229° 27° 107°	領域の内部連結OK	釧路沖 bs19379
13	2008/09/11	M7.1	269° 36° 159°	領域の外部連結NG	釧路沖 bs24946

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