釧路沖の震源断層領域



防災科研の初動解データ等を使用して、Mainデータ群の類似スペックデータを抽出。その分布から震源断層領域を求めてみました(表1、図1)。
[Mainデータ群] Main基本データと直接連結するデータの中から位置を考慮して選択
 ・2003年10月08日 M6.4 深さ:41km 走向:242° 傾き:28° すべり角:123° ※Main基本データ
 ・1973年06月17日 M7.4 深さ:36km 走向:230° 傾き:27° すべり角:111°
 ・2004年12月22日 M5.7 深さ:41km 走向:230° 傾き:27° すべり角:109°
 ・2005年03月12日 M5.1 深さ:62km 走向:236° 傾き:27° すべり角:125°
 ・2007年03月18日 M5.6 深さ:29km 走向:245° 傾き:26° すべり角:129°

表1 震源断層領域17097
断層型中心(緯度、経度、深さ)長さ高さ走向傾きMemo
逆断層42.7241°, 145.0767°, 41km175km80km10km242°28°高さは固定 bs17097
図1 震源断層領域17097

[類似スペックデータの分布]
図2にみるように、Mainデータ群の類似スペックデータは、西は十勝沖、東は根室沖まで連続的に広がっています。

図2 類似スペックデータの分布

[震源断層領域と大地震]
領域17097の内部・周辺ではM7クラスの地震が繰り返し発生しています。
 ・1961年08月12日 M7.2(表2のNo.2)  ・2004年11月29日 M7.1(表2のNo.8)
また、2003年十勝沖地震M8.0の余震もこの領域内部で発生しています。
 ・2003年09月29日 M6.5(表2のNo.6)  ・2003年10月08日 M6.4(表2のNo.7)

図3 領域17097と大地震
赤色:領域の内部で連結する 緑色:領域の周辺で連結する
水色:領域の延長で連結する 青色:連結しない 灰色:連結不明


表2 主なデータ
No年月日Mag走向、傾き、すべり角領域との位置関係備考
11952/03/04M8.2220° 20° 76°領域の外部 連結NG 十勝沖 bs03720
21961/08/12M7.2235° 24° 113°領域の周辺 連結OK 1961年釧路沖地震 bs04668
31973/06/17M7.4230° 27° 111°領域の周辺 連結OK 1973年根室半島沖地震 bs06339
42000/11/14M6.1241° 28° 121°領域の内部 連結OK 根室沖 bs13751
52003/09/26M8.0249° 15° 127°領域の外部 連結NG 釧路沖 bs16939
62003/09/29M6.5239° 23° 116°領域の周辺 連結OK 十勝沖 bs17005
72003/10/08M6.4242° 28° 123°領域の内部 連結OK 十勝沖 bs17097
82004/11/29M7.1211° 24° 81°領域の内部 連結NG 釧路沖 bs19145
92004/11/29M6.0232° 29° 119°領域の内部 連結OK 釧路沖 bs19146
102004/12/06M6.9222° 26° 90°領域の内部 連結OK 釧路沖 bs19187
112004/12/22M5.7230° 27° 109°領域の内部 連結OK 釧路沖 bs19274
122005/01/18M6.4229° 27° 107°領域の内部 連結OK 釧路沖 bs19379
132005/03/12M5.1236° 27° 125°領域の周辺 連結OK 釧路沖 bs19603
142007/03/18M5.6245° 26° 129°領域の周辺 連結OK 十勝沖 bs22643


戻  る