東北地方太平洋沖地震の震源断層群:青森沖ブロック


東北地方太平洋沖地震の北側最大余震(2011/03/11 M7.4)の類似スペックデータが青森沖のどの辺りまで広がっているか調べてみました。
青森沖で発生した2002/10/14 M6.1(Key01)は、北側最大余震(Main1)のKeyデータです。このKeyデータのスペックから類似するデータを抽出しました。
※Mainデータ・Keyデータ、連結・リンクについては、「震源断層群とは? 類似スペックのデータ群」を参照してください。

表1 主なデータ
 年月日Mag深さkm節面1節面2備考
Main12011/03/11M7.435(32)31,70,102179,23,60岩手沖 北側最大余震 28760
Key012002/10/14M6.150(52)28,72,97186,19,70青森沖 北側最大余震のKeyデータ 15666
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

図1 主なデータの位置
[深さ情報]
図2は、今回使用したデータの震源位置を描画したものです。 赤・緑色は防災科研のF-netが解析した深さを使用、青色は一元化データの深さを使用
。 改訂版ではF-netの深さ情報を使用しています。

図2 一元化データとF-netデータの深さ

[連結・リンク情報]
青森沖ブロックで発生したM5.0以上のデータとの連結・リンク情報を求めてみました。
表2では、連結・リンクの次数は最大3まで求めています。
北側最大余震の連結・リンクは、図3のように、北東 - 南西の方向に線状ないし帯状に分布しています。 青森沖では面的な分布を得ることができませんでした。
また、Key01の節面2沿いに分布しています。

図3 北側最大余震の連結・リンク

表2 連結・リンク情報
No年月日Mag深さkm節面1節面2Main1Key01
01 (14443)2001/08/14M6.450(37)30,72,103174,22,5511
02 (14885)2002/02/14M5.156(63)24,75,98176,17,6321
03 (15025)2002/04/04M5.456(58)22,72,92194,18,8221
04 (15666)2002/10/14M6.150(52)28,72,97186,19,7010
05 (19329)2005/01/06M5.356(61)23,72,95188,18,7521
06 (22411)2007/01/16M5.038(30)25,74,95188,17,7321
07 (22984)2007/05/19M5.356(67)23,72,94191,18,7921
08 (24820)2008/08/09M5.447(51)24,70,96186,21,7311
09 (25024)2008/09/27M5.029(16)31,72,100181,20,6111
10 (27825)2010/09/13M5.853(63)21,71,92195,19,8421
11 (28760)2011/03/11M7.435(32)31,70,102179,23,6001
12 (36502)2012/05/24M6.156(59)30,71,103173,23,5621
13 (39658)2013/11/15M5.353(63)23,74,98175,18,6321
14 (40765)2014/08/10M6.153(50)26,75,92198,15,8321
15 (42423)2015/11/01M5.256(65)27,73,92200,18,8321
16 (46584)2018/09/11M5.047(47)184,19,7124,72,9611
17 (47610)2019/07/01M5.247(50)167,23,5524,72,10312
18 (47811)2019/09/07M5.056(63)195,20,8421,70,9221
19 (49385)2020/12/21M6.541(43)177,21,7216,70,9711
20 (49588)2021/02/20M5.035(33)185,18,6432,74,9821
21 (49706)2021/04/01M5.053(54)194,18,8223,72,9321
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

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