2005年04月11日千葉県銚子 逆断層M7.4から断層を探る


2005/04/11 M6.1に注目して断層領域を探ってみます。
防災科学技術研究所(以下、防災科研といいます)で解析している F-net初動解のデータを使用します。

2005/04/11 M6.1は逆断層型で、震源断層面は表1の節面2と推定。
図1に位置を描画しました。ここでは太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈み込みが重なっています。

表1 注目するデータ
 年月日Mag深さkm節面1節面2備考
Main12005/04/11M6.150(51)359,74,81210,18,120銚子
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

図1 注目するデータの位置

[深さ]
図2は、今回使用したデータの震源位置を描画したものです。 赤・緑色は防災科研が解析した深さを使用しています。青色は一元化データの深さを使用しています。
一元化データと防災科研の深さの差は小さいです。

図2 一元化データとF-netデータの深さ

連結・リンク情報
表2では、連結・リンクの次数は最大3まで求めています。
Main1(2005/04/11 M6.1)の類似スペックデータ(19件)は、Main1周辺にデータの58%(11件)が集中し、 東に26%(5件)、西に16%(3件)と、3地点に繰り返し発生しています。
※連結・リンク、次数については、「震源断層群とは? 類似スペックのデータ群」を参照

図3 連結・リンク

表2 連結・リンク情報
No年月日Mag深さkm節面1節面2Main1
012000/06/03M6.150(48)349,69,85184,22,1032
022002/02/11M5.235(34)329,75,77189,20,1282
032003/05/17M5.353(47)12,66,90193,24,912
04 Main12005/04/11M6.150(51)359,74,81210,18,1200
052005/06/20M5.653(50)16,72,93188,18,822
062011/03/16M5.456(53)12,69,79220,24,1162
072011/03/18M5.438(34)19,78,85222,13,1132
082011/04/21M6.044(46)0,68,76214,26,1212
092011/05/20M5.832(35)13,74,93183,17,802
102011/05/22M5.550(48)357,75,74225,22,1362
112012/04/29M5.853(48)355,77,82208,16,1221
122012/08/20M5.253(57)9,69,86200,22,1001
132013/04/29M5.638(34)16,76,90196,14,901
142013/06/06M5.047(50)359,70,85194,20,1042
152013/12/14M5.547(48)16,70,80224,22,1171
162013/12/21M5.550(50)357,70,81203,22,1141
172017/02/19M5.450(51)183,22,867,68,912
182018/05/17M5.347(51)206,19,10212,71,861
192019/01/18M5.356(54)206,22,1087,69,831
202020/01/03M5.838(33)203,20,9617,70,881
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

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