1999年03月02日関東沖逆断層M6.3から断層を探る


関東沖の日本海溝近くで発生した1999/03/02 M6.3に注目して断層領域を探ってみます。
防災科学技術研究所(以下、防災科研といいます)で解析している F-net初動解のデータを使用します。

1999/03/02 M6.3は逆断層型で、震源断層面は表1の節面2と推定。図1に位置を描画しました。

表1 注目するデータ
 年月日Mag深さkm節面1節面2備考
Main11999/03/02M6.311(53)353,62,82189,29,105関東沖(日本海溝近く)
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

図1 注目するデータの位置

[深さ]
図2は、今回使用したデータの震源位置を描画したものです。 赤・緑色は防災科研が解析した深さを使用。青色は一元化データの深さを使用しています。
一元化データと防災科研の深さの差の平均は約37.4km、最大は57km、最小は13km。 日本海溝の近くで、深さの差は大きくなっています。

図2 一元化データとF-netデータの深さ

連結・リンク情報
表2では、連結・リンクの次数は最大3まで求めています。
類似スペックデータは数も少なく、Main1周辺に分布、面的な広がりは弱い。
※連結・リンク、次数については、「震源断層群とは? 類似スペックのデータ群」を参照

図3 連結・リンク

表2 連結・リンク情報
No年月日Mag深さkm節面1節面2Main1
01 Main11999/03/02M6.311(53)353,62,82189,29,1050
022011/03/14M5.011(24)23,70,82224,21,1103
032011/03/18M5.014(43)32,57,94205,33,843
042011/05/06M5.45(51)30,65,104181,28,641
052013/12/23M5.75(62)27,61,104180,32,661
深さの値:防災科研の震源深さ、()内は一元化データの震源深さ

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