東北地方太平洋沖地震の震源断層群:千葉沖ブロック


千葉沖ブロックの連結・リンク情報
表1のように、最大余震(Main1 茨城沖)、2013/06/06 M5.0(Main2 千葉沖)、2012/08/20 M5.2(Key01 茨城県)、2000/07/21 M6.4(Key02 茨城沖)に注目し、 千葉沖ブロックで発生したM5.0以上のデータとの連結・リンク情報を求めてみました。

表1 注目するデータ
--年月日MagPara1Para2備考
Main12011/03/11M7.626,59,89209,31,92最大余震 茨城沖
Main22013/06/06M5.0359,70,85194,20,104千葉沖
Key012012/08/20M5.29,69,86200,22,100茨城県
Key022000/07/21M6.436,64,94206,26,81茨城沖

表2にみるように、最大余震(Main1)との直接連結(nth=1)はなし。 福島沖・茨城沖ブロックと同様に、千葉ブロックでも最大余震との連結・リンクは弱い。
Main2(千葉沖)と直接連結(nth=1)するデータは多くありますが (No.01、No.03、No.04、No.06、No.07、No.10、No.11(Key01)、No.12、No.16、No.17)、 その多くは震源断層領域が重なる傾向があります。
Key01(茨城県)と直接連結するデータもあります (No.02(Key02)、No.03、No.04、No.05、No.06、No.09、No.14(Main2)、No.17)。
Key02(茨城沖)は、福島沖・茨城沖ブロックでみるように、本震とのリンクは nth=2 で本震と間接連結しています。 そのKey02とKey01(茨城県)は直接連結(nth=1)、Main2(千葉沖)とは間接連結(nth=2)しています。 本震との連結・リンクが弱いながらも銚子沖あたりまで伸びているかもしれません。
千葉ブロックでは、太平洋プレートに加えて、フィリピン海プレートも沈み込んでおり、震源断層パラメータのスペックも多様になっています。

図1 主なデータの位置
左図の水色ラインは、フィリピン海プレート沈込みの東限です

表2 連結・リンク情報
No年月日Mag節面1節面2Main1Main2Key01Key02
01 千葉県2000/06/03M6.1349,69,85184,22,1033122
02 [Key02] 茨城沖2000/07/21M6.436,64,94206,26,81--21 
03 千葉沖2002/02/11M5.2329,75,77189,20,128--112
04 千葉県2003/05/17M5.312,66,90193,24,913111
05 千葉県2005/04/11M6.1359,74,81210,18,1204212
06 千葉県2005/06/20M5.616,72,93188,18,824112
07 千葉沖2007/06/20M5.0351,69,80196,23,1143123
08 [Main1] 茨城沖2011/03/11M7.626,59,89209,31,92 33--
09 千葉県2011/04/21M6.00,68,76214,26,1213211
10 千葉沖2011/05/20M5.813,74,93183,17,80--123
11 千葉県2012/04/29M5.8355,77,82208,16,1224123
12 [Key01] 茨城県2012/08/20M5.29,69,86200,22,10031 1
13 千葉沖2013/04/29M5.616,76,90196,14,90--223
14 [Main2] 千葉沖2013/06/06M5.0359,70,85194,20,1043 12
15 千葉沖2013/12/14M5.516,70,80224,22,1173322
16 千葉県2013/12/21M5.5357,70,81203,22,1143122
17 千葉県2019/01/18M5.3206,22,1087,69,833112
右欄の数値は、連結・リンクの次数を表す

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